研究概要 |
ビシクロ[2.2.2]オクト-7-エン-2,3:5,6-テトラカルボン酸二無水から3工程で第四級アンモニウム化合物であるN,N,N',N'-テトラエチルビシクロ[2.2.2]オクト-7-エン-2,3:5,6-ジピロリジニウム二水酸化物を合成した。これを構造規定剤とし、シリカ源としてコロイダルシリカを用いて、水熱合成法または乾燥ゲル法により新規ゼオライトの合成を行った。その際、原料組成比、合成温度、合成時間、pH、添加物、焼成温度・時間等の影響を詳細に検討した。また、焼成前後のゼオライト骨格構造の規則性及び焼成サンプルの細孔の状態などを調べたところ、純度・結晶性および安定性が高く、構造解析に適するサンプルであることが明らかとなった。さらに、シリカの仕込み量として従来の40mmoLスケールを約25倍スケールアップし、約1moLスケールで合成することに成功した。
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