研究概要 |
(1)ベクトル・ポテンシャルを未知数とするPoisson方程式を境界要素法で解く計算コードを, 半無限領域と内部領域がDirichlet条件とNeumann条件が共に未知なCauchy条件面(CCS)を介して接する問題を解くように改造した. さらにコイル電流とセンサー信号の寄与を扱えるようにし, 3次元(CCS法の基本アルゴリズムを完成させた. (2)非軸対称の3次元プラズマに先駆け, 軸対称のトカマク型プラズマについて3次元解析し, 上記アルゴリズムの妥当性を検証した. 任意のR-z断面での磁束の等高線を描いたところ, 最も外側の閉曲線(最外殻磁気面)は原子力機構の平衡計算コードSELENEによって順解析された最外殻磁気面の正解とよく一致した. この結果から, 3次元CCS法によっても, 2次元CCS法と同様にプラズマ境界の位置と形状を判定できることを確認した. (3)核融合科学研究所のLHDプラズマの回転対称性に着目し, 全磁気センサー信号を最小セグメントに集約させる効率的な境界要素法アルゴリズムを考案した. 2次元体系について検証を行った (4)3次元境界要素データを作成するプリプロセッサBEASY-IMSを整備した. LHDプラズマの幾何形状を境界要素にモデル化する基本手順を確立した.
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