ユビキチンリガーゼSCFCdc4によるユビキチン化の基質蛋白質をスクリーニングする手法を開発し、新規基質の一つとして、カルシニューリンのフィードバック・インヒビター(RCAN1)を出芽酵母より同定した。RCAN1の分解の持つ生理的意味を解析した。その結果、カルシニューリンシグナリングの新しい制御機構を提唱した。すなわち、カルシニューリンの活性が、RCAN1の合成とユビキチン化に依存した分解のバランスの制御によって厳密に調節されていることを明らかにした。この制御が、酵母とヒトで保存されていることも明らかにした。
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