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2008 年度 実績報告書

子葉と本葉において異なる葉緑体形成機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20570032
研究機関広島大学

研究代表者

島田 裕士  広島大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (80301175)

キーワード植物 / 葉緑体 / 子葉 / 本葉
研究概要

Protein disulfide isomerase(PDI)活性を有し葉緑体チラコイド膜に局在するシロイヌナズナCYO1は、その変異体において子葉のみがアルビノになる表現型を示す事から、子葉特異的な葉緑体形成因子である事が示されている。本葉における葉緑体形成にもPDI活性を有する因子が必須であろうと仮定し、本葉葉緑体に必須なCYO1ホモログの検索を行った。CYO1タンパク質のホモログのうち、既に本葉葉緑体のプロテーム解析によって明らかになっている葉緑体チラコイド膜局在のタンパク質6つをピックアップした。、これら6つのタンパク質をコードしている遺伝子の破壊株をストックセンターより取り寄せ、ホモ破壊株の表現型の解析を行った。その結果、At3g47650とAt2g34860の変異体は本葉がPale-greenあるいはAlbinoの表現型を示した。また、At1g75690の変異体は本葉がYellow-greenの表現型を示した。これらの事より上記3つの遺伝子が目的の本葉特異的CYO1ホモログである事が示唆された。現在、これら3つの遺伝子について、変異体の表現型解析・タンパク質のPDI活性等について解析を進めている。
CYO1は子葉葉緑体のチラコイド膜に存在し、光合成装置であるPSI・PSIIと相互作用している事を既にしてしているが、PSI・PSII複合体のどのサブユニットと直接相互作用しているのかを調べるために、Split-ubiquitin systemを用いて解析を行った。その結果、CYO1はPSIサブユニットのPsaA、PsaB、PsaKとPSIIサブユニットのCP47、CP43と相互作用している事が示された。現在、CYO1タンパク質をもつ9つのシステイン残基のうちどの残基が相互作用に必要かを調べる為に、それぞれのシステイン残基をセリン残基に改変したタンパク質を作成して解析を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 乾燥ストレス適応におけるシロイヌナズナ・キサンチン脱水素酵素の機能解析2009

    • 著者名/発表者名
      渡邊俊介, 中川彩美, 島田裕士, 坂本敦
    • 学会等名
      第50回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2009-03-22
  • [学会発表] シュウ酸酸化活性を有するツヅジGLPを過剰発現するタバコ培養細胞の重金属感受性2009

    • 著者名/発表者名
      西村崇, 宮木洋一, 高橋美佐, 森川弘道, 泉俊輔, 島田裕士, 坂本敦
    • 学会等名
      第50回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2009-03-22

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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