研究概要 |
シロイヌナズナ子葉特異的葉緑体形成因子CYO1のホモログである緑色組織葉緑体形成因子CYO2がシロイヌナズナAt3g47650である事を明確にした。cyo2変異体はPale-greenの表現型を示し,光合成の光化学系IIの活性が著しく低下していた。また,多くの葉緑体構成遺伝子群の発現も低下していた。CYO1は光照射下の子葉のみで発現しているが,CYO2は光照射下の緑色組織のみでなく暗所生育下の子葉においても発現が観察され,エチオプラストの形成にも寄与している事が示唆された。酵素活性においてもCYO1とCYO2では違いが観察され,発現部位と酵素活性の違いによりCYO1とCYO2は子葉と本葉における葉緑体形成機構の違いに寄与している事が示された。
|