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2009 年度 実績報告書

イネ胚発生の器官形成におけるマイクロRNAとオーキシンの制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20570034
研究機関名古屋大学

研究代表者

佐塚 隆志  名古屋大学, 生物機能開発利用研究センター, 准教授 (70362291)

キーワード植物ホルモン / 生長生理 / 胚発生 / オーキシン / マイクロRNA / イネ / 国際情報交換
研究概要

イネ胚発生の器官形成において、miRNAとオーキシンの制御を明らかにすることを目的に、本年度は、器官形成能を失った2つの突然変異体、棍棒状胚突然変異体(club-shaped embryo1 ; cle1)と球状胚突然変異体(tryptophan deficient dwarf1 ; tdd1)について、次の成果を挙げ、研究基盤を構築した。
1.tdd1変異体の解析。tdd1変異体はトリプトファン生合成経路のアントラニル酸合成酵素ベータサブユニットに変異がある。本年度の成果として、tdd1はアントラニル酸低下によってIAAレベルが低下し変異体であることを定量的に証明し、イネの胚発生過程におけるオーキシンの役割について明らかにした(研究発表参照)。
2.tryptphan deficient dwarf1 (tdd1)変異体と棍棒状胚変異体との二重変異体の作成。棍棒状胚変異体とオーキシンとの関係を明らかにするために、IAAレベル低下変異体であることが明らかとなったtdd1(ヘテロ)と、棍棒状胚変異体(ヘテロ)を交配した。平成22年度では、この個体を育成し、後代をDNAマーカー選抜することで二重変異体を単離し、表現型を詳細に解析する。
3.in situハイブリダイゼーション法によるOsARF6/8の発現パターン解析。受粉後5日、及び10日の胚(野生型及び変異体)を100個体以上サンプリングし、 in situ ハイブリダイゼーション用に固定、保存した。また、OsARF8プローブ用コンストラクトを作成した。
4OsARF8過剰発現体の解析。過剰発現のためのコンストラクトを作成した。
5OsARF8の機能欠失変異と棍棒状胚変異の二重変異体の解析。OsARF8のアンチセンスRNA過剰発現などについてはコンストラクトの作成、及び平成22年度に向けた材料準備を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] A rice trptophan deficient dwarfmutant, tddl, contains a reduced level of indole acetic acid and develops abnormal flowers and organless embryos.2009

    • 著者名/発表者名
      Sazuka T., et al.
    • 雑誌名

      Plant J. 60

      ページ: 227-241

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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