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2009 年度 実績報告書

シロイヌナズナの表皮細胞分化におけるCPC LIKE MYB遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20570048
研究機関基礎生物学研究所

研究代表者

冨永 るみ  基礎生物学研究所, 植物器官形成学研究室, 特別協力研究員 (20373334)

キーワードシロイヌナズナ / MYB遺伝子 / 根毛形成 / CPC / ETC2 / TRY / 細胞間移行 / タンパク質分解
研究概要

シロイヌナズナの根毛形成を誘導するMyb遺伝子CPCには、4つのホモログがあり、根毛形成においてリダンダントな機能を持つ。しかし、非根毛細胞から根毛細胞へ移行して働くCPCと異なり、他の4つのホモログは移行しない。また、GFPとの融合タンパク質の観察により、TRYとETC2タンパク質が非常に早く分解することが示唆された。これらのタンパク質の移行や分解の機構を明らかにすることは重要であると考え、平成21年度は以下の実験を行った。
1,細胞間移行モチーフの解析
CPCの細胞間移行モチーフS1(Kurata et al.,Development 2005)をETC1のN末端に付加し、CPCプロモーターでドライブしたCPC::S1:ETC1:2xGFPコンストラクトを作成し、シロイヌナズナに形質転換した。T1植物を10ライン観察したところ、9ラインのGFP融合タンパク質が非根毛細胞に局在していた。以上の結果から、ETC1にS1の9アミノ酸を付加しただけでは細胞間移行には不十分であることが示唆された。
2,TRY,ETC2の分解機構の解析
TRY,ETC2タンパク質の根での分解について明らかにするため、ERからゴルジへの輸送阻害剤であるBFA、プロテアーゼ阻害剤であるE-64dプロテアソーム阻害剤であるMG132,MG115等を加えた培地でCPC::TRY:GFPまたはCPC::ETC2:GFP形質転換体を育て、融合タンパク質の分解が抑えられるかどうかを調べた。その結果、どの阻害剤によっても分解の抑制は観察されなかった。これらのことから、TRY,ETC2の分解はプロテアーゼやプロテアソームには依存しないものである可能性が考えられた

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] The GLABRA2 homeodomain protein directly regulates CESA5 and XTH17 gene expression in Arabidopsis roots2009

    • 著者名/発表者名
      Rumi Tominaga-Wada, Mineko Iwata, Junji Sugiyama, Toshihisa Kotake, Tetsuya Ishida, Ryusuke Yokoyama, Kazuhiko Nishitani, Kiyotaka Okada, Takuji Wada
    • 雑誌名

      The Plant Journal 60

      ページ: 564-574

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The Trihelix Transcription Factor GTL1 Regulates Ploidy-Dependent Cell Growth in the Arabidopsis Trichome2009

    • 著者名/発表者名
      Christian Breuer, Ayako Kawamura, Takanari Ichikawa, Rumi Tominaga-Wada, Takuji Wada, Youichi Kondou, Shu Muto, Minami Matsui, Keiko Sugimoto
    • 雑誌名

      The Plant Cell 21

      ページ: 2307-2322

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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