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2008 年度 実績報告書

昆虫の視物質回路網の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20570069
研究機関島根大学

研究代表者

尾崎 浩一  島根大学, 生物資源科学部, 教授 (90194539)

キーワード視物質 / Visual cycle / 昆虫 / レチノイド / 結合蛋白質 / 異性化 / 視細胞 / 網膜
研究概要

1.ショウジョウバエのレチノイド代謝関連蛋白質
抗スルメイカRALBP抗体を用いて、ショウジョウバエ網膜の水溶性画分に存在し細胞間のレチノイド輸送に関与する可能性のあるレチノイド結合蛋白質の検出を行った。その結果、分子量約100kの蛋白質の存在がイムノブロッティングにより確認された。そこで、この蛋白質が存在するとみられる部分のゲルを切り出し、その配列決定を試みたが、現在まだ十分な蛋白質量が得られず決定には至っていない。今後、より多くの材料から十分量の蛋白質を得るべく、精製法を改良して実験を継続する予定である。一方、レチノイドの光異性化を司る蛋白質については、セイヨウミツバチでこれまでに見つかっている水溶性の異性化蛋白質を単離することを試みた。その結果、ネイティブ電気泳動を用いてミツバチの眼の水溶性画分に特異的な分子量約25kの蛋白質の単離に成功し、現在、PMFによる配列決定を進めている。
2.コオロギのレチノイド代謝関連蛋白質
コオロギのレチノイド結合蛋白質等の探索を行うための準備として、眼に含まれるレチノイドのHPLCによる分析を行った。その結果、明暗条件下で11-シス形と全トランス形間の異性化が起こり、発色団として視物質と結合していると考えられるレチナールが検出されたのに加えて、11-シス形ならびに全トランス形レチノールの存在が確認された。この結果から、ショウジョウバエと同じく視物質回路にレチノールが関与していることを示唆され、これらの結合蛋白質が存在する可能性を示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ショウジョウバエ頭部における性特異的な蛋白質の発現2008

    • 著者名/発表者名
      尾崎浩一
    • 学会等名
      日本動物学会第79回大会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      2008-09-07
  • [学会発表] 昆虫網膜におけるレチノイド代謝とロドプシン合成2008

    • 著者名/発表者名
      尾崎浩一
    • 学会等名
      大阪大学蛋白質研究所セミナー「生物における光情報変換の一般性と多様性」
    • 発表場所
      大阪大学
    • 年月日
      2008-04-19

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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