双子葉植物から単子葉植物への進化の道すじを推定するために、本年度は、単子葉植物の姉妹群候補となるいくつかの双子葉植物を含めて、双子葉植物として、ジュンサイ、コウホネ、シキミ、サネカズラ、センリョウ、 Aristolochia ringens、コショウ、タイヨウフウトウカズラ、 Magnolia fraseri、オガタマノキ、トゲバンレイシ、ハスノハギリ、ハマビワ、ゲッケイジュ、ヤマビワ、ヤマグルマ、トキワマンサク、 Syzygium malaccense、モクマオウ、スダジイの20種と、単子葉植物の分子系統樹の根元付近から分岐するいくつかの単子葉植物を含めて、単子葉植物として、ショウブ、セキショウ、ハナゼキショウ、スブタ、ヘラオモダカ、 Gymnostachys anceps、 Zantedeschia aethiopica、サクライソウ、オゼソウ、キンコウカ、ノギラン、ダイジョ、ビャクブ、ツルアダン、ホソバシュロソウ、リーガルリリー、ホウチャクソウ、イヌサフラン、ネジバナ、 Curculigo capitulata、シャガ、オリズルラン、 Doryanthes excelsa、ケイビラン、ワニグチソウ、ナツメヤシ、 Butia yatay、ミズアオイ、ホテイアオイ、アオノクマタケラン、イグサ、 Scirpodendron ghaeri、マダケなどの40種の解析を試みた。 PCR増幡を試みたDNA領域は、核の18Sと26S、ミトコンドリアのatp1、atpA、 cob、 cox1、 cox3、 matR、 nad5、葉緑体のatpB、 matK、 ndhF、 rbcL、 rpl2、 rps4である。そのうち、塩基配列の決定を試みたDNA領域は18S、 matR、 atpB、 ndhFである。引き続き、さらに、 PCR増幅するDNA領域を増やし、それらの領域の塩基配列を決定しで、正確な分子系統樹を構築するだめのデータを集積する。
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