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2008 年度 実績報告書

ゴルジ体局在タンパク質golginとゴルジ体構築機構

研究課題

研究課題/領域番号 20570114
研究機関福岡大学

研究代表者

三角 佳生  福岡大学, 医学部, 准教授 (10148877)

キーワード細胞小器官 / ゴルジ体 / 小胞輸送 / golgin / 局在化
研究概要

本研究は小胞体-ゴルジ間の繋留過程における作用点が明確になっていない膜結合型golginのゴルジ体構築への関与に焦点を当てて解析する。これら4種のタンパク質のsiRNAによるknock-downはすべてゴルジ体の細分断をひきおこした。今年度は4種のgolginタンパク質のうちgolgin-84,とCASPを中心に解析した。我々はこれまでの結果から、golgin-84のゴルジ体から小胞体への移送にcoiled-coilドメインの前半が、小胞体からのゴルジ体への移送に後半が必要なこと、またCASPのゴルジ体局在には後半のcoiled-coil domainが必須であることを明らかにしている。このドメインを用いて酵母two-hybrid法により相互作用タンパク質の検索をおこなった。その結果golgin-84のゴルジ体局在化ドメインと結合するタンパク質としてKIF3Cが見いだされた。この結合はin vitroのpull-down法と我々が作出した抗-KIF3C抗体を用いた免疫共沈により確認された。この相互作用はKIF3C特異的であり類似のタンパク質KIF3A及びKIF3Bとの結合は確認されなかった。KIF3CはKIF3Aとヘテロな結合をしているkinesin-2のサブユニットである。KIF3Cが結合する小胞を単離しそのSNARE,及び積み荷の解析を行った結果、golgin-84とKIF3Cの結合は小胞体からゴルジ体への正方向の輸送に関わっていることがわかった。我々の結果は、KIF3AとKIF3Bで構成されるkinesin-2がゴルジ体から小胞体への小胞輸送を担うのと対称的にKIF3AとKIF3Cで構成されるkinesin-2は小胞体からゴルジ体への小胞輸送にかかわることを強く示唆する。一方CASPのゴルジ体局在ドメインはbet1との結合がtwo-hybrid法で明らかになった。この結合はin vitroのpull-down法で確認された。これらの結果について現在解析を続行している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Molecular basis of perinatal hypophosphatasia with tissue-nonspecific alkaline phosphatase bearing a conservative replacement of valine by alanine at position 4062008

    • 著者名/発表者名
      Numa, N
    • 雑誌名

      FEBS J. 275(11)

      ページ: 2727-2737

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The Kv4 accessory protein DPPX is a critical regulator of membrane excitability in hippocampal CA1 pyramidal neurons.2008

    • 著者名/発表者名
      Kim, J
    • 雑誌名

      J Neurophysiol 100(4)

      ページ: 1834-1847

    • 査読あり
  • [雑誌論文] YIPF5 and YIF1A recycle between the ER and the Golgi apparatus and are involved in the maintenance of the Golgi structure2008

    • 著者名/発表者名
      Yoshida, Y
    • 雑誌名

      Exp Cell Res 314(19)

      ページ: 3427-3443

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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