• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

脂質ラフトにおけるシグナル伝達機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20570117
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

笠原 浩二  (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 主任研究員 (60250213)

キーワード脂質ラフト / ガングリオシド / シグナル伝達
研究概要

最近、スフィンゴ糖脂質がコレステロールとともに細胞膜上で集合してミクロドメインを形成し、そこに多くのシグナル伝達分子が局在していることが分かってきた。現在このスフィンゴ糖脂質ミクロドメインは脂質ラフトと呼ばれ、様々な生命現象におけるシグナル伝達の中継点として働いていることが明らかになり、世界的に注目を集めている。その中で、本研究は脂質ラフトにおけるシグナル伝達機構を解明することを目的とする。
私は脳神経系に多く存在するスフィンゴ糖脂質であるガングリオシドの機能を解析するため、抗ガングリオシド抗体で免疫沈降する際に共沈してくるガングリオシド会合タンパク質の単離を試みてきた。そして小脳顆粒細胞においてガングリオシドGD3が細胞内シグナル伝達分子であるsrcファミリーキナーゼLyn,ラフト膜貫通タンパク質Cbp,三量体Gタンパク質Goαと会合していることを報告してきた。
小脳初代培養細胞を抗ガングリオシドGD3抗体で処理するとLynが活性化すること、CbpはsrcファミリーキナーゼLynの基質になりうることをすでに見出しており、本年度は小脳初代培養細胞を抗ガングリオシドGD3抗体で処理すると、Cbpがチロシンリン酸化されることを確かめた。この結果は、ガングリオシドがsrcファミリーキナーゼと機能的にカップルしていることを示している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Saturated fatty acyl chain of GPI-anchored proteins is required for association with lipid rafts2008

    • 著者名/発表者名
      Kasahara K.
    • 雑誌名

      Trend. Glycosci. Glycotech 20

      ページ: 269-270

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 三量体Gタンパク質と脂質ラフト

    • 著者名/発表者名
      湯山耕平, 鈴木直子, 笠原浩二
    • 雑誌名

      生体の科学 (印刷中)

  • [学会発表] フィブリンの血小板ラフト移行と血餅退縮2008

    • 著者名/発表者名
      兼田瑞穂、三木俊明、飯田和子、入江 敦、鈴木英紀、新井盛大、一瀬白帝、山本正雅、笠原浩二
    • 学会等名
      第28回日本糖質学会年会
    • 発表場所
      つくば
    • 年月日
      20080801-20080803
  • [学会発表] フィブリンの血小板脂質ラフト移行と血餅退縮における働き2008

    • 著者名/発表者名
      兼田瑞穂、三木俊明、飯田和子、入江敦、鈴木英紀、小嶋聡一、新井盛大、一瀬白帝、山本正雅、笠原浩二
    • 学会等名
      第81回日本生化学会大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2008-12-10
  • [学会発表] フィブリンの血小板ラフト移行と血餅退縮2008

    • 著者名/発表者名
      笠原浩二、兼田瑞穂、鈴木英紀、小嶋聡一、新井盛大、一瀬白帝、山本正雅
    • 学会等名
      第31回日本血栓止血学会学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2008-11-21
  • [学会発表] Moving outside : Translocation of a 'cytosolic' transglutaminase the A subunit of coagulation factor XIII2008

    • 著者名/発表者名
      Ichinose A, Kasahara K, Kaetsu H, Souri M.
    • 学会等名
      34^<th> JSBBA Symposium on chemistry and biolog
    • 発表場所
      Nagoya
    • 年月日
      2008-09-27

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi