研究課題
Gタンパク質共役型受容体Rigp(仮名)はリガンドが知られていないオーファン受容体の一つである。Rigpを欠損したショウジョウバエは体が一回り小さく、糖尿病様の病体を示すという予備的な結果が得られている。マウスでははRigp1~Rigp4の4つからなるファミリーを形成しており、そのうちRigpと最も相同性のあるものがRigp2である。平林らは既にRigp2とRigp3の欠損マウスの構築に成功しており、Rigp2-/-マウスは野生型よりも統計的に有意に個体が小さいことが判明した。本研究ではRigpのリガンドの同定とRigp欠損マウスの解析を2つの大きな目的として研究を行った。1) Rigpリガンドの探索ここ2年間リガンド探索に取り組んできたが、発見には至らなかった。動物細胞を用いたレポーターアッセイでは感度はいいが、非特異的なシグナルをとらえてしまうことがあるのが原因の一つかもしれない。また、リガンドのソースを生体内からの調製物であるのも発見を難しくしている可能性もある。2) Rigp遺伝子ヘテロ接合体マウスのバッククロス及びホモ接合体の予備的解析理化学研究所脳科学研究センター平林義雄博士より平成19年度に2系統(Rigp2,3)のヘテロ接合体を受理し、バッククロスも完了し、ノックアウトマウスが得られるようになった。統計的解析によりRigp2ノックアウトマウスは有意に体重が軽いことがわかった。
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Glycoconjugate Journal 26
ページ: 511-523
http://www.tohoku-pharm.ac.jp/laboratory/seitaijo/JAPANESE/TOP-J.html