1) Rigpリガンドの探索 リガンド探索は困難を極めた。いくかのアミノ酸が候補に上がったが、詳細に調べてみるとリガンド活性はなかった。これは、カルシウムイメージングによるアッセイ系が安定せず、かなり熟練を要することも一つのファクターであると思われる。 2) Rigp遺伝子ヘテロ接合体マウスのバッククロス及びホモ接合体32 Rigp2ノックアウトマウスは有意に体重が軽いことがわかった。このことから、野生型マウスとRigp2ノックアウトマウスにおいて、何らかの遺伝子の発現が変化しているのでは無いかと考え、DNAマイクロアレイによる解析を試みることにした。しかし、バッククロスが進んだヘテロ接合体ではノックアウトマウスがほとんど生まれず、RNAを調製するに至らなかった。逆に考えると、この遺伝子はマウスの発生段階において重要な働きをしているため、メンデルの法則に従わない可能性が示唆される。今後、研究を続けるとすれば、マウスの発生のどの段階に必要であるかを調べる必要があると考えられる。
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