【平成21年度】ミトコンドリア・オートファジー変異株の2次スクリーニングと表現型解析 1. 2次スクリーニング 蛍光顕微鏡による網羅的1次スクリーニングで単離されたミトコンドリア・オートファジー変異株について、栄養飢餓誘導型の非選択的オートファジーやCvt経路(液胞酵素の生合成に働く選択的オートファジー)が正常に働いているかどうかを、酵素学的アッセイとウェスタンブロットの手法を用いて調べた。現在までに、4種類の変異株において、栄養飢餓誘導型オートファジーおよびCvt経路が正常に起こっていることを示すデータが得られている。 2. 表現型解析 上記2次スクリーニングの結果、ミトコンドリア・オートファジーに特異的な異常が認められた変異株について、ミトコンドリア分解を調べるため、ウェスタンブロットと蛍光顕微鏡観察を行った。その結果、ミトコンドリア分解が顕著に低下していることを明らかにした。これらの変異株でミトコンドリアや液胞の形態に異常は認められなかったことからも、変異株が欠失しているタンパク質がミトコンドリア分解に直接関与する可能性が考えられる。
|