研究課題/領域番号 |
20570167
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
吉田 秀司 大阪医科大学, 医学部, 講師 (60288735)
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研究分担者 |
牧 泰史 大阪医科大学, 医学部, 助教 (60401733)
境 晶子 大阪医科大学, 医学部, 助教 (30225750)
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キーワード | 100Sリボソーム / 大腸菌 / 定常期 / 翻訳因子 / RFHR二次元電気泳動 / 膜局在 |
研究概要 |
100Sリボソームの極低温(Cryo)電子顕微鏡による構造解析 大阪大学難波研究室の協力を得てCryo電子顕微鏡による観察を開始した。しかし、電子顕微鏡観察用のサンプル調製によって100Sリボソームが解離してしまうことが明かとなった。そこで、グルタールアルデヒドで100Sリボソームを固定する方法を採用することにした。最近、この方法で観察されたリボソームの構造がX線結晶構造解析の結果とほぼ同じであることを示す論文が報告され、この方法は有用であると考えられる。この方法を適用した結果、100Sリボソームが左右非対称であることや、幾つか複数の構造を取り得ることが示唆された。現在、より多くのデータを収集して解像度の向上を目指すと共に、100Sリボソームの形成に関与する蛋白因子をリボソームに加えたときの変化をCryo電子顕微鏡で観測するために、蛋白因子を精製している。 新規リボソーム結合蛋白質の探索 これまでに発見した蛋白質以外にも定常期特異的にリボソームに結合している蛋白質が存在する可能性があり、これを探索した。その結果、機能未知のYqjDという蛋白質が定常期特異的に発現し、リボソームに結合することを見出した。YqjDは二次構造予測からtransmembrane motifを有しており、定常期においてリボソームを膜付近に局在化している可能性がある。現在、この蛋白質の機能を解析中である。
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