研究概要 |
平成20年度の研究計画でのべた項目について、以下それぞれについて述べる。 1遺伝子欠損マウスの作出と解析;酸化ヌクレオチドを排除する大腸菌のMutTホモログの1つを欠損するマウスを構築するため、ES細胞でのノックアウトが現在進行中である。 2複合体の検出とそれを構成するタンパク質の同定;酸化RNAを認識する複合体を検出し、新たな機能分子を同定するため。先に同定したPNPタンパクに対する抗体を用い、複合体の検出を現在検討中である。 3新規遺伝子の同定;大腸菌で発現可能なヒトcDNAライブラリーを目下作成中である。宿主としては大腸菌のmutT,lacZ^<amber>の系を用い、mutT変異を相補するcDNAクローンを分離することで新規遺伝子の同定をおこなおうとするものである。現在までにマウスのMTH1やNUDT5を含む比較的良好なcDNAライブラリーが構築されたことが予備的実験の結果あきらかとなっている。
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