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2008 年度 実績報告書

卵母細胞に不等分裂を引き起こすための紡錘体の位置決定機構

研究課題

研究課題/領域番号 20570180
研究機関東京工業大学

研究代表者

立花 和則  東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (60212031)

キーワード不等分裂 / 減数分裂 / 卵母細胞 / 紡錘体 / Mos
研究概要

平成20年度の本研究では動物の卵減数分裂過程における極端な不等分裂が起こるしくみを明らかにするために、その重要な必要条件である紡錘体を細胞表層へ局在し固定化されること(以後アンカーと呼ぶ)する分子機構の解明を目指している。この紡錘体のアンカーにMos-MAPK(mitogen-activated protein kinase)キナーゼのカスケードが必要である。このカスケードはMos、 MEK(MAPK/Erk kinase kinase)、 MAPKのキナーゼを含み、MAPKの下流にはRsk(Ribosomal S6kinase)やMnk(MAP kinase interacting kinase)などのキナーゼが存在する.したがって、紡錘体のアンカーに関わるタンパク質はこれらのキナーゼのどれかに依存してリン酸化されると予測される。そこで、本年度はどのキナーゼが紡錘体のアンカーに関わっているのかを明らかにすることを目標として研究を行った.その主要な実験としては卵母細胞の内在性のMosをアンチセンスオリゴヌクレオチドで発現を抑制し、その上で恒常活性型のRskを卵内に導入することで、 Mos、 MEK、 MAPKの活性が無くてもRsk単独で紡錘体のアンカーが正常に起こることを明らかとした.
この結果をもとに、今後はRskの基質となるタンパク質で、紡錘体のアンカーに関わる分子を探索して行く方針である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Involvement of Mos-MEK-MAPK pathway in cytostatic factor (CSF)arrest in eggs of the parthenogenetic insect, Athalia rosae.2008

    • 著者名/発表者名
      Daisuke Yamamoto, et al.
    • 雑誌名

      Mechanisms of Development 125

      ページ: 996-1008

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cyclin B-Cdkl controls pronuclear union in interphase.2008

    • 著者名/発表者名
      Tachibana, et al.
    • 雑誌名

      Current Biology 18

      ページ: 1308-1313

    • 査読あり
  • [学会発表] 動物の卵母細胞の減数分裂2008

    • 著者名/発表者名
      立花和則
    • 学会等名
      日本分子生物学会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2008-12-09
  • [学会発表] イトマキヒトデの卵成熟から受精におけるMPK2の動態2008

    • 著者名/発表者名
      立花和則
    • 学会等名
      日本動物学会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2008-09-05

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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