研究課題
基盤研究(C)
JNK MAPキナーゼ経路は、進化的に多様な種におけるさまざまなストレス応答において極めて重要な役割を果たしている。C.elegansでは、MLK-1 MAPKKK、MEK-1 MAPKKおよびKGB-1MAPKからなるJNK様のMAPK経路が重金属ストレス応答で働くことが知られている。しかし、その上流および下流の因子については不明の点が多い。これまでの解析から、KGB-1はMAPKホスファターゼであるVHP-1によって負に制御されること、またvhp-1の欠損は成長停止を引き起こすが、その表現型はKGB-1カスケードが機能しなくなるような変異により抑圧されることが示されている。そこで、我々はKGB-1カスケードで機能する遺伝子を同定するために、vhp-1のサプレッサーのゲノムワイドRNAiスクリーニングを行った。結果として、新規遺伝子を含むいくつかの遺伝子をvhp-1のサプレッサーとして同定することができた。それに加えて、われわれはアダプター蛋白質SHC-1,プロテインキナーゼMAX-2および低分子量G蛋白質MIG-2をMLK-1の上流で機能する因子として同定し、そのKGB-1カスケードにおける役割について明らかにした。
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