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2008 年度 実績報告書

Lhx2非依存的に発現するマウス嗅覚受容体多重遺伝子の発現制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20570208
研究機関東京工業大学

研究代表者

廣田 順二  東京工業大学, バイオ研究基盤支援総合センター, 准教授 (60405339)

キーワード嗅覚 / 嗅覚受容体 / 遺伝子発現 / トランスジェニック / 神経分化
研究概要

ヒトやマウスの嗅覚神経系は、嗅覚受容体(odorant receptor: OR)によって数十万もの匂い分子を識別している。OR遺伝子はゲノム上最大の遺伝子ファミリーを形成する多重遺伝子であり、その総数はマウスにおいて約千個に及び、全遺伝子の4%を占める。嗅神経細胞におけるOR遺伝子の発現は、免疫系の抗原受容体遺伝子と同様に、1つの細胞で1種類の遺伝子が、対立遺伝子の一方からのみ発現するという極めて興味深い発現様式をとる。しかしながら、その遺伝子発現制御機構は明らかになっていない。嗅覚受容体多重遺伝子ファミリーは、大きく分けて2つのタイプ(魚類様遺伝子:クラス1、陸生動物特異的遺伝子:クラス2)に分類される。これまでの研究において、転写因子Lhx2の有無によって、クラス1およびクラス2OR遺伝子の発現が異なることから、クラス1とクラス2遺伝子はそれぞれ異なる遺伝子発現制御機構/経路をもっていることが示唆されている。本研究課題では、クラス1に属するOR遺伝子の遺伝子発現制御機構の解明に取り組んでいる。これまでに18個のクラス1OR遺伝子をクローニングし、その転写開始点を同定した。上流配列の解析をおこなっているが、クラス2遺伝子の転写開始点の上流配列にみられる特徴的なモチーフ配列は同定できなかった。このことからクラス1と2の遺伝子発現制御領域はことなる構造を有するものと考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] マウス嗅覚系におけるBcl11b遺伝子発現解析2008

    • 著者名/発表者名
      榎本孝幸, 木南凌, 廣田順二
    • 雑誌名

      日本味と匂学会誌 15

      ページ: 569-572

    • 査読あり
  • [学会発表] マウス嗅覚系におけるBclllb遺伝子発現解析2008

    • 著者名/発表者名
      榎本孝幸, 木南凌, 廣田順二
    • 学会等名
      第4 2回日本味と匂学会
    • 発表場所
      富山
    • 年月日
      2008-09-18
  • [学会発表] マウス嗅覚系におけるBclllb遺伝子発現解析2008

    • 著者名/発表者名
      榎本孝幸, 木南凌, 廣田順二
    • 学会等名
      第31回日本神経科学会大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-07-10

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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