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2008 年度 実績報告書

昆虫類の翅と鰓脚亜綱甲殻類の背甲との進化的関係の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20570211
研究機関東京薬科大学

研究代表者

志賀 靖弘  東京薬科大学, 生命科学部, 助教 (00277253)

キーワードミジンコ / 背甲 / 昆虫 / 翅 / 進化発生生物学 / vestigial / scalloped / wingless
研究概要

(1)RNA干渉法によるミジンコvgおよびsdを始めとした背甲形成関連遺伝子群の機能解析
ミジンコの背甲形成関連遺伝子群vg, sd,およびwgの2本鎖RNAを初期胚内にマイクロインジェクションし、RNA干渉法によりそれらの遺伝子機能を抑制した場合に背甲形成にどのような影響があるのかを解析した。vg RNAi胚は初期ステージで発生が停止してしまったが、sdおよびwg RNAi胚では、後期ステージまでその発生が進んだ。これらの遺伝子のRNAi胚では、背甲部の周縁領域がほとんど伸長しておらず、不完全な背甲しか形成されなかった。またcDNAの重ならない、異なった領域から合成した二本鎖RNAを用いて同様に解析したところ、同じような表現形の胚が得られた。これらの結果から、ショウジョウバエの翅の周縁部伸長に必須なこれらの遺伝子が、ミジンコ背甲の発生においても、同じようにに周縁部の伸長に必須の役割を果たしていることを明らかにした。
(2)ミジンコ形質転換法の開発と背甲形成関連遺伝子群の過剰発現
ミジンコの形質転換法の確立を試みるために、形質転換のためのベクターをPiggyBacトランスポゾンを用いて作製した。
(3)ミジンコVGおよびSDタンパク質の生化学的解析
ミジンコVGおよびSDタンパク質の生化学的性質を解析するために、両組み換えタンパク質を大腸菌で発現させた。両者とも菌体内で多量の封入体を形成してしまったために、本年度は生化学的な解析にまでは至らなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Analyses of master genes for insect wing development, vestigial and scalloped, in the water flea, Daphnia magna2008

    • 著者名/発表者名
      志賀靖弘
    • 学会等名
      日本発生生物学会第41回大会(ISDB共催)
    • 発表場所
      徳島
    • 年月日
      2008-05-28

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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