研究課題
1) ミジンコ形質転換系の開発と背甲関連遺伝子群の過剰発現昨年度中に作製したオオミジンコのアクチンプロモーターと考えられるDNA断片を挿入したPiggyBacトランスポゾン由来の汎用ベクターに、オオミジンコのsdおよびvg遺伝子のcDNAを挿入して発現ベクターを構築した。転移酵素を発現するヘルパーベクターと共にこれらをオオミジンコ胚にマイクロインジェクションすることを試みたが、残念ながら目的の形質転換株を得ることは出来なかった。2) ミジンコおよびブラインシュリンプ以外の甲殻類生物からのvgおよびsdのクローン化とその発現部位の同定縮重プライマーを用いたPCRで、タマミジンコ、カブトエビ、ミステリークレイフィッシュ、カイミジンコからsd遺伝子断片を単離した。カブトエビのものに関しては、3'-および5'-RACEによりcDNAの全長配列を得た。カブトエビからは同様の方法で完全長Scr cDNA配列を得た。ただしvg遺伝子に関しては種間変異が大きいのか、これらの生物の相同遺伝子は単離できなかった。また各生物間で高度に保存されているSDタンパク質の配列を2種類選び、これらの配列に合わせて合成したペプチドに対するモノクローナル抗体の作製を試みた。約100株のハイブリドーマ上清をスクリーニングした結果、ELISAやウエスタンブロッティングで使用可能なクローンを得ることは出来たが、ショウジョウバエ、プラインシュリンプ、ショウジョウバエ等の全胚に対する免疫染色で使用できるものを得ることは出来なかった。3) ミジンコおよびブラインシュリンプのvgおよびsd遺伝子のショウジョウバエ内における発現オオミジンコのsdおよびvgをショウジョウバエ内で発現可能なベクターを構築した。
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Development, Genes and Evolution
巻: 220 ページ: 337-345
Science
巻: 331 ページ: 555-561
http://www.ls.toyaku.ac.jp/2011/110206/110206.html