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2008 年度 実績報告書

オオヒメグモの尾葉形成を制御する遺伝子の網羅的探索

研究課題

研究課題/領域番号 20570217
研究機関株式会社生命誌研究館

研究代表者

小田 広樹  株式会社生命誌研究館, 研究部門, 主任研究員 (50396222)

キーワード発生進化 / 節足動物 / 鋏角類 / ボディープラン / 体節形成 / 尾 / パターン形成 / RNA干渉
研究概要

動物進化の過程ではボディープランがほとんど変化しないまま、そのボディープランを作るための遺伝的仕組みが大きく変化することがある。私は節足動物門の体節形成がそのような形態に表れない遺伝的な変化を理解するためのよいモデルになると考え、鋏角類のオオヒメグモを用いて、後方部分の体節形成に重要な尾部領域(尾葉と呼ぶ)の形成に関わる遺伝子の網羅的探索を行った。主に2つの方法で研究を進めた。1、これまでに蓄積したESTクローンをもとに作製したプローブを用いてホールマウントインシチュハイブリダイゼーションによる胚の染色をし、予定尾葉領域または尾葉に発現する遺伝子のスクリーニングを行った。これまでに1584種類のプローブによる染色を完了した。2、尾葉の形成と背腹軸の形成が不全になるptc,dpp RNAi胚を用いてマイクロアレイ解析を行い、ptc,dpp RNAi胚において発現が著しく減少している遺伝子クローンを特定した。さらに、ホールマウントインシチュハイブリダイゼーションによる二次スクリーニングにより、予定尾葉領域を含む領域に特異的に発現する28個の遺伝子クローンに絞り込んだ。現在、それらの遺伝子クローンをもとにdsRNAを作製し、RNAiを利用した遺伝子機能抑制実験による三次スクリーニングを行っている。これまでに1つの遺伝子クローンで、胚全体の体節形成が全く進行しなくなるような表現型を得ている。今後、すべての候補遺伝子について三次スクリーニングを完了し、絞り込まれた遺伝子クローンについて詳細な解析をしていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] hedgehog- and patched-dependent mechanisms generate two orthogonal axes in a spider embryo2008

    • 著者名/発表者名
      Hiroki Oda
    • 学会等名
      2nd meeting of the European Society for Evolutionary Developmental Biology
    • 発表場所
      Ghent, Belgium
    • 年月日
      2008-07-31
  • [備考]

    • URL

      http://www.brh.co.jp/

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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