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2008 年度 実績報告書

ゼノパス・トロピカリスにおける遺伝子トラップ法を用いた発生制御遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20579002
研究種目

特別研究促進費

研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

荻野 肇  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 准教授 (10273856)

キーワード分子生物学 / 発生・分化 / ゲノム / 遺伝学 / 遺伝子 / 進化 / ツメガエル
研究概要

遺伝子トラップ法によるミュータント系統の作成
当初トラップベクターとしては、スプライシングアクセプター配列を連結したGFP遺伝子を用いる予定であった。しかし、研究代表者及び米国バージニア大学のGrainger研究室がおこなった予備実験から、スプライシング型ベクターはゲノム中の挿入先によっては強いバックグラウンド発現を示すことが明らかになった。このことと、サカナにおいて、スプライシング型ベクターよりも、エンハンサートラップベクター(基本プロモーター配列を連結したGFP遺伝子)によってミュータジェネシスが成功していることを考え、新たにゼノパス用のエンハンサートラップベクターの構築をおこなった。
まずトロピカリスのゲノムDNAからhsp70遺伝子のプロモーター領域(-0.6〜+1.0kb)を単離した。このプロモーター領域を上流から少しずつ欠失させたものをGFP遺伝子に連結して、トランスジェニック解析をおこなったところ、-0.6kbでは体全体でGFPが強く発現するが、-0.2kbまで欠失させると発現がほぼ消失した。次にこの-0.2kbのプロモーターにSix3遺伝子の前脳エンハンサーあるいはNkx2-5遺伝子の心臓エンハンサーを連結すると、GFPは前脳および心臓で強く発現した。これらの結果から、-0.2kb領域をGFPに連結したものが、プロモーター自体のバックグラウンド発現が低く、かつ様々なエンハンサーによく応答し、トラップベクターに適していると考えられた。このトラップベクターを用いてスクリーニングをおこない、脳や脊髄、眼、あるいは体節でGFPを発現するものを合計20個体得た。現在スクリーニングを続けると同時に、これらトラップ個体(FO)を育ててF1を作成中である。

備考

基盤C

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Resources and transgenesis techniques for functional genomics in Xenopus2009

    • 著者名/発表者名
      荻野肇
    • 雑誌名

      Development, Growth & Differentiation 51

      ページ: 387-401

    • 査読あり
  • [学会発表] Genome-wide analysis of vertebrate cis-regulatory elements in Xenopus2008

    • 著者名/発表者名
      荻野肇
    • 学会等名
      The 16th CDB Meeting Cis-sequence Regulation and its Evolution
    • 発表場所
      神戸市
    • 年月日
      2008-09-29
  • [学会発表] Xenopus tropicalisを用いた研究の現在の状況と将来の方向性について2008

    • 著者名/発表者名
      荻野肇
    • 学会等名
      第41回日本発生生物学会大会
    • 発表場所
      徳島市
    • 年月日
      2008-05-27
  • [備考]

    • URL

      http://bsgcoe.naist.jp/special-grp03.html

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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