研究課題
基盤研究(C)
真核生物の染色体末端は、テロメアとよばれる特徴的な繰り返し配列をもつDNAと様々なタンパク質から構成される。テロメアは染色体の正常な分配に必須であり、テロメアを欠いたDNA末端どうしの異常な融合による染色体の不安定化は細胞死や発ガンの原因となる。正常な体細胞では、種や細胞ごとにある一定の範囲内にテロメア長が保たれている。この制御機構については、テロメアDNAと関連タンパク質から構成される複合体の超構造がテロメア長制御に重要な役割を担っているというモデルが提案されている。本研究では、モデル生物として研究がもっとも進んでいる出芽酵母のテロメアDNAと関連蛋白質Rap1、Rif1、Rif2との複合体の再構成および電子顕微鏡法等によるテロメア超構造の解析を行う。同時にRap1分子の単粒子像解析を進め、DNAに結合時と非結合時のRap1の構造の違いからテロメア長調節機構に関わるRap1の機能を明らかにし、テロメア長制御機構の解明を目指す。
すべて 2010 2008
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)
Journal of Biological Chemistry Vol.285, No.46
ページ: 35814-35824
