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2009 年度 実績報告書

有機栽培水田ではどうしてコナギが優占するのか?

研究課題

研究課題/領域番号 20580017
研究機関独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

長谷川 浩  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 東北農業研究センター・カバークロップ研究チーム, 主任研究員 (60355328)

キーワード有機水稲栽培 / コナギ / ノビエ / イヌホタルイ / オモダカ
研究概要

有機栽培水田で問題となる、コナギの種子生産およびコナギ、ノビエ、ホタルイ類、オモダカの個体数の推移に着目した。10筆の有機栽培農家圃場における水稲成熟期のコナギ個体数、朔果数、朔果風乾重(30℃・約1週間)、朔果中の種子数を調べた。コナギ種子生産を試算し、朔果数や個体数などとの対応関係を明らかにした。また、農家圃場における水田雑草個体数の推移を調べた。
調査した水田では、5月、6月にはほとんどの場合、コナギの個体数が最も大きかった。7月に入ると、オモダカやイヌホタルイの個体数が増加した。8月の乾物重でコナギが最も大きかったのはNo.2,7,8,9(輪作水田)で、No.4,6ではイヌホタルイ、No.1,3,5,10ではオモダカの乾物重が最も大きかった。No.1圃場では、6月中旬にコナギが全滅した。全滅の要因として、農家の除草努力に加えてアメリカザリガニの食害が考えられた。
有機栽培の圃揚条件におけるコナギの種子生産は69~47,400個/m^2の範囲にあり、平均で15,600個/m^2であった。この時期のコナギ個体数は、1~104/m^2の範囲にあり、平均で49/m^2であった。朔果数は、1~398/m^2の範囲にあり、平均で132/m^2であった。朔果当たりの種子数は、58~151の範囲にあり、平均で101/m^2であった。種子生産と対応したのは朔果数で、朔果当たりの種子数やコナギ個体数とは関連しなかった。朔果風乾重と朔果当たりのコナギ種子数には正の相関関係がみられ(R^2=0.701)、朔果20mgで約100粒のコナギ種子が生産されると推定された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 有機農業水田におけるコナギの個体群動態と種子生産量の推定2009

    • 著者名/発表者名
      臼井靖浩・長谷川浩
    • 学会等名
      日本有機農業学会
    • 発表場所
      鹿児島大学農学部
    • 年月日
      2009-12-13

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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