有機栽培水田において、コナギ種子生産量は平均で15,600粒/m^2に達することが明らかとなった。コナギ種子生産量は朔果数から推計できた。土壌に埋設したコナギ種子の休眠に季節性は認められず、死滅による種子数低減もほとんどなかった。代掻きにともないコナギ種子が下層から上層へ移動することが示唆された。代掻き後220℃・日あればコナギを出芽させることが可能で、水深0cmで再度代掻きすれば、発生個体のほとんど埋め込むことができたが、代掻きによる防除は、コナギシードバンクの2-4%にすぎないと試算された。これらのことの相乗的結果としてコナギが優占したと推察された。
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