• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

コルチカム科花き園芸植物における種間・属間雑種品種の育成および類縁関係の評価

研究課題

研究課題/領域番号 20580023
研究機関新潟大学

研究代表者

中野 優  新潟大学, 自然科学系, 准教授 (00262460)

キーワードコルチカム科 / グロリオーサ / サンダーソニア / リットニア / 遠緑交雑 / 遠緑種間雑種 / 新品種育成 / 類緑関係
研究概要

コルチカム科花き園芸植物における遠縁種間雑種品種の育成および類縁関係の評価を目として,本年度は以下の項目について検討した.
(1)交雑親和性の調査および雑種個体の作出
前年度に引き続き,種間・属間のさまざまな組み合わせにおいて交雑受粉後に胚救出を行い,交雑親和性の程度を調査した.その結果,グロリオーサ属,リットニア属,およびサンダーソニア属を用いた交雑でのみ,属間雑種が得られることが明らかとなった.
(2)雑種および雑種親の増殖
前年度に一部の属間雑種においで確立した培養条件を用いで,他の雑種および雑種親の増殖を検討した.その結果,多くの雑種・雑種親において効率的に増殖ができることが明らかとなった.
(3)雑種の形質調査
前年度に引き続き,すでに得られている雑種個体のうち,新たに開花したものについて形質調査を行った.その結果,いずれの雑種も両親にはみられない新規形質を示した.
(4)雑種の体細胞染色体の観察,減数分裂時における染色体挙動の観察,およびゲノム構成の調査
前年度に引き続き,すでに得られている属間雑種の一部について,GISH法による根端細胞の染色体観察を行った.その結果,フローサイトメトリー分析ではゲノム構成が明らかにされなかった属間雑種において,ゲノム構成が明らかとなった.現在,GISH法による減数分裂時における染色体対合の観察を行っている.
(5)交雑親に用いた植物および雑種の染色体倍加
前年度に一部の属間雑種において確立した培養条件を用いて,他の雑種および雑種親の染色体倍加を検討した.その結果,いくつかの雑種親において,倍数性キメラ個体が得られている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Genomic in situ hybridization (GISH) analysis of intergeneric hybrids in Colchicaceae2011

    • 著者名/発表者名
      Daisuke Nakazawa
    • 雑誌名

      Euphytica

    • 査読あり
  • [学会発表] Genomic in situ hybridization (GISH) analysis of intergeneric hybrids in Colchicaceae2010

    • 著者名/発表者名
      Masaru Nakano
    • 学会等名
      28th International Horticultural Congress& Exhibition
    • 発表場所
      Lisbon, Portugal
    • 年月日
      2010-08-25

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi