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2008 年度 実績報告書

ナシにおける染色体識別と染色体上における有用遺伝子の可視化

研究課題

研究課題/領域番号 20580035
研究機関鹿児島大学

研究代表者

山本 雅史  鹿児島大学, 農学部, 准教授 (00305161)

研究分担者 山本 俊哉  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹研究所, 研究チーム長 (60355360)
高田 教臣  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹研究所, 研究員 (50355369)
キーワードナシ / 染色体 / 酵素解離 / 蛍光染色 / クロモマイシン / CMA / DAPI / PI
研究概要

ナシにおける染色体研究を進展させるためには,良好な染色体標本技術の確立および再現性の高い染色体識別技術の確立が必須である.20年度においては,その観点から研究を実施した.
ナシ3種(Pyrus pyrifolia(Burm.F.)Nakai, P.communis L., P.bretschneideri Rehder)6品種を供試した.材料は自然交雑実生の根端を用い,染色体標本は酵素解離法により作成し,CMA,DAPI,PIによる蛍光染色を行った.'おさゴールド'では染色体数は34本(2n=34)であった.染色体長の合計は,76.7μmで平均長は2.3μmであった.各染色体の相対長は,2.0%(1,5μm)から4.3%(3.3μm)まで連続的に分布した.CMA染色では,4本の染色体の端部にCMA+バンドが出現した.DAPI染色するとCMA+の部分の染色は不良で,DAPI-バンドとみなせた.PI染色ではバンドは確認できなかった.CMAがグアニンおよびシトシンに特異的で,DAPIがアデニンおよびチミン特異的,PIが塩基特異的でないことから,'おさゴールド'で確認できるCMA+バンド領域は,グアニンおよびシトシンが豊富な領域であると判断できた.'おさゴールド'以外の3種5品種においても染色体数は34本(2n=34)であり,CMA+バンド領域の位置および数に,種・品種間差異は認められなかった.このことから,ナシにおいては,種を通してCMA+が4本の染色体の端部に存在する共通のバンドパターンを備えることが解明でき,CMAバンドパターンの点からは,染色体の種・品種間の多様性は低いことが推察できた.さらに,ナシ染色体おける分子生物学的研究の進展を図るため,染色体上での遺伝子の位置を検出する方法である蛍光in situハイブリダイゼーション技術の確立を図った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ナシ(Pyrus spp.)における染色体の蛍光染色2009

    • 著者名/発表者名
      山本雅史, 他4名
    • 学会等名
      園芸学会平成21年度春季大会
    • 発表場所
      明治大学駿河台キャンパス(東京)
    • 年月日
      2009-03-20

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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