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2008 年度 実績報告書

トスポウイルスの発生に媒介虫個体群構造が与える影響力

研究課題

研究課題/領域番号 20580047
研究機関秋田県立大学

研究代表者

藤 晋一  秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (40315601)

キーワードIris yellow spot virus / ネギアザミウマ / トスポウイルス / シュードリコンビナント / 個体群構造
研究概要

1分布ウイルスとアザミウマの関係解明(発生実態調査)(ウイルス株、アザミウマの収集と個体群解析)
全国9県(計30地点)よりネギアザミウマを収集し、人工飼育を開始した。COI遺伝子の解析により、熊本県の1地点ならびに秋田県の1地点から収集されたアザミウマは産雄性系統であることが明らかとなった。Iris yello wspot virus(IYSV)発生地域から収集されたアザミウマはすべて雌性単為生殖系統であった。IYSVは秋田、長野、神奈川、香川から12分離株を分離した。SおよびM遺伝子型をゲノム配列に基づいて解析した結果、12分離株のうちBR型は10分離株、NL型は2分離株であった。産雄性を含むいくつかの個体群を得ることができたため、これら個体群を用いてウイルス媒介性について21年度試験することが可能となった。2組み換えウイルスを用いたウイルスの媒介虫特性の解明(混合接種による組み換えウイルスの作出)日本産BR型タイプ種・SgOniDl株、および日本産NL型タイプ種・CbAlsD1株感染粗汁液を1:2,1:1,2:1の割合で混合しNicotiana benthamianaに混合接種し、生じた上位葉をChenopodium quinoaに接種、単病斑分離を繰り返してウイルスを分離した。分離した単病斑から全RNAを抽出し、SおよびM遺伝子型のタイピングをRT-PCR-RFLP法により行った。その結果、いずれの分離株もSgOniD1株と同一のバンドパターンを示し、組み換えウイルスを分離することはできなかった。以上の結果はSgOniD1株の病原性が高いことと、1:2の比率でもCbAlsDl株が有意とならないことを示した。今後SgOniD1株の比率をさらに減らした混合割合あるいは、収集した分離株を用いた実験系を進める必要があることが示された。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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