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2009 年度 実績報告書

ガ類性フェロモン産生に関わるアルコールアセチルトランスフェラーゼ遺伝子の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 20580058
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

本 賢一  独立行政法人理化学研究所, 松本分子昆虫学研究室, 専任研究員 (90333335)

キーワードアワヨトウ / 性フェロモン / アルコールアセチルトランスフェラーゼ / cDNAライブラリー / EST解析 / カイコガ / フェロモン腺
研究概要

アワヨトウ(Pseudaletia separata)の性フェロモンの主要成分(Z)-11-hexadecenyl acetateは、パルミチン酸から連続した3段階の反応、すなわち(1)11位の不飽和化、(2)アシル基の還元、および(3)末端OH基のアセチル化によって生合成され、それぞれの反応には脂肪酸不飽和化酵素、アシル基還元酵素、およびアルコールアセチルトランスフェラーゼ(AAT)が関与する。一方、カイコガの性フェロモン生合成経路では(1)と(2)の反応はあるが(3)の反応がないことから、両ガ類のフェロモン腺ESTクローンを比較した場合、AATはアワヨトウでのみ見出されるはずである。そこで前年度は、アワヨトウフェロモン腺のノーマライズドcDNAライブラリーからランダムに選抜した約2,000クローンについて塩基配列解析を行い、さらにそれらについてカイコガのESTデータベースを用いて相同性検索を行った。次にその一部についてアワヨトウでのみ見出されるクローンをAAT喉補遺伝子として選抜した結果、15の候補遺伝子が得られた。今年度は引き続きAAT候補遺伝子の選抜を行った結果、新たに23の候補遺伝子が得られたことから、計38の候補遺伝子に特異的なプライマーを用い、様々な組織についてRT-PCR解析を行った。その結果、フェロモン腺を含むアワヨトウ腹部末端で優先的に発現する5つの遺伝子が明らかとなった。そのうち、最も転写レベルの高い遺伝子に着目し、3'末端および5'末端の塩基配列を決定した結果、この遺伝子は384アミノ酸残基からなる蛋白質をコードしていることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] NMR solution structure analysis of the C-terminal lenear and cyclic prptides of pheromone biosynthesis-activating neuropeptide(PBAN)from the silkmoth Bombyx mori2009

    • 著者名/発表者名
      Nagata, K., et al.
    • 雑誌名

      Biopolymers 92

      ページ: 335-335

    • 査読あり
  • [学会発表] アワヨトウ性フェロモン生合成に関わるアシル基還元酵素遺伝子の単離2010

    • 著者名/発表者名
      本賢一, 他
    • 学会等名
      日本農芸化学会2010年度大会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2010-03-28

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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