研究課題/領域番号 |
20580082
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
加藤 康夫 富山県立大学, 工学部, 准教授 (20254237)
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研究分担者 |
荻田 信二郎 富山県立大学, 工学部, 講師 (50363875)
川上 智規 富山県立大学, 短期大学部, 教授 (10249146)
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キーワード | クレソン / 組織培養 / 水生植物 / 不定根 / 不定芽 / カルス増殖 / 遺伝子導入 / 代謝解析 |
研究概要 |
・水生植物の組織培養系と分子育種技術の確立 多様な環境下で生育が可能であり、水中の各種有機、無機成分を効率的に吸収する水生植物としてクレソンを選抜した。無菌クレソンの継代培養系を確立し、無菌的に各種植物ホルモンが添加された様々な植物組織培養培地にて、組織培養を試みた。クレソンは2,4-DやNAAなどのオーキシンを微量に加えた培地でm1/2MS培地で前培養し、その後オーキシン添加の培地に移植すると不定根を形成した。一方、TDZやBAなどのサイトカイニンを加えた培地に移植すると不定芽へと分化した。オーキシン、サイトカイニン両方を加えた培地で培養することで、安定的にカルスを形成し細胞を増殖させることが出来、懸濁培養細胞系を確立できた。これらの結果をもとに、アグロバクテリウム法およびパーティクルガン法を用いて、クレソンに外来遺伝子の導入を試みた。さらに、形質転換効率の向上や遺伝子組換え体の選出などを検討した。 ・水生植物における窒素、芳香族化合物の代謝解析 目的とする環境汚染物質の代謝経路において強化されるべき酵素群を選抜するため、クレソンにおける各種代謝物(糖、アミノ酸、芳香族化合物)の解析を行った。
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