研究概要 |
・水生植物の組織立養系と分子育種技術の確立[加藤、荻田] 前年度確立されたクレソンの組織培養系を用い、各種外来遺伝子の導入を行った。カルスや茎などのクレソン外植体に対し、GFPやGUSなどのレポーター蛋白を発現するように構築したプラスミドを用い、アグロバクテリウム法やパーティクルガン法にて遺伝子導入を行い、組換え植物体を創生した。得られた組換え植物を蛍光顕微鏡等により観察し、安定的に導入遺伝子が機能していることを確認した【Journal of Plant Research, 112, 455-463(2009)】。 ・硝化細菌の共存による窒素代謝強化[加藤、川上] 水生植物の根圏に共存させるべき硝化細菌のスクリーニングを行った。スクリーニングは、特に植物の水耕栽培に適した弱酸性の条件下にて、土壌、湖沼水、腐葉土などを用い、アンモニウムイオンを含む弱酸性培地を用いて、硝化細菌を集積培養にて濃縮・単離した。硝化細菌は培養が長時間かかり、かつ、単離が困難であり、現在スクリーニングを継続中である。
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