研究課題
・水生植物の組織培養系と分子育種技術の確立[加藤、荻田]分子育種法によらずに高機能化した水生植物の作出の例としてクレソン倍数体に着目し、その作出、生長能及び浄化能力の解析を行った。クレソン種子のコルヒチン処理により、野生種の4倍体に対して染色体の倍加した8倍体を得ることが出来、さらに未処理の種子の中から突然変異を起こした6倍体を見いだした。フローサイトメトリーを用いた各変異体の倍数性解析法を確立するとともに、倍数変異体の安定維持にも成功した。各倍数変異体を用いて、窒素及びリン酸の代謝能について検討を行った。・フィールド実験における環境水の浄化実験[加藤、川上]高岡市役所の協力を得て、高岡古城公園に簡易浄化装置を作成・設置し、組織培養したクレソン多芽体に濠水をゆっくり流下させることで濠水の浄化を試みた。予備的試験では水温の低下により植物体の浄化能が著しく低下していたため期待していたほどの浄化は認められなかったが、予備的試験で得られた問題点等をもとにして改善を加え、本試験では良好な浄化データを得ることが出来た。・根圏微生物を共存させた植物の生長能力および物質代謝能の解析[加藤、荻田]クレソンに加えて、モデル植物として知見の多いイネ及びムギを用い、根圏微生物の共存下による水耕栽培実験を行い、根圏微生物非共存下と比較した植物体の生長能力および物質代謝能を解析した。
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http://www.pu-toyama.ac.jp/BR/kato/