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2009 年度 実績報告書

真正細菌の16S rRNAに生じる7-メチルグアノシン修飾の生理的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20580091
研究機関独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

岡本 晋  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所食品バイオテクノロジー研究領域, ユニット長 (80353986)

キーワード16S rRNA / 7-メチルグアノシン / RNA修飾 / 二次代謝 / 大腸菌 / 放線菌
研究概要

本研究は、真正細菌の16S rRNAにおいて普遍的に見られる7-メチルグアノシン(m^7G)修飾の生理的意義の解明を目的としている。主な研究材料としては大腸菌および放線菌を使用し、当該年度においては以下の研究を実施した。
1.大腸菌を用い、m^7G修飾欠損変異合わさると致死(あるいは著しい生育阻害)の性質を示す変異、いわゆる「合成致死変異」の探索を試みた。具体的には、染色体上のm^7G修飾酵素遺伝子(rsmG)を欠失させた株にインタクトなrsmG遺伝子を持つプラスミドを持たせて遺伝子機能を相補させておき、そこにトラスポゾンによりランダムな変異を導入した。得られたトランスポゾンライブラリーの中から、プラスミドを失う事が出来ない株をスクリーニング(プラスミド上にコードされているβ-ガラクトシダーゼ活性を指標)した。これまでに約10万株を調べたが目的の変異は見つかっていない。次年度も継続してスクリーニングを行う。
2.rsmG変異による微生物機能の活性化について、放線菌Streptomyces avermitilisを材料として検討した。本株のゲノム情報は全て明らかにされており、数多くの二次代謝遺伝子クラスター(少なくとも30クラスター)の存在が報告されている。本菌からrsmG変異株を分離して二次代謝化合物の生産性について調べた。これまでに調べた放線菌(Streptomyces coelicolor等)とは異なり、S.avermitilisの二次代謝はrsmG変異により活性化されなかった。今後、この差違を決定する要因ついて検討する必要がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 薬剤耐性変異の導入による翻訳装置および転写酵素の改変と微生物機能の高度利用2010

    • 著者名/発表者名
      岡本晋
    • 雑誌名

      食糧 48

      ページ: 63-77

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Antibiotic overproduction by rpsL and rsmG mutants of various streptomycetes2009

    • 著者名/発表者名
      田中幸徳
    • 雑誌名

      Applied and Environmental Microbiology VOL 75

      ページ: 4919-4922

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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