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2008 年度 実績報告書

細胞膜-アクチンの統合的制御に関わる分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 20580096
研究機関東京大学

研究代表者

伊原 さよ子  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (80292788)

キーワード細胞骨格 / 細胞膜 / アクチ
研究概要

細胞の運動および形態変化は、細胞膜および、それを支える紳胞骨格の協調作用によって引き起こされる。外部からの様々な刺激に応じた両者の統合的制御機構を明らかにすることは、細胞運動、形態変化の機構解明に迫るだけでなく、抗癌剤の開発といった観点からも意義深い。本研究は、細胞膜およびアクチンの両者に結合し、仲介分子としての役割が予想されているSWAP-70の機能解明を切り口にこの問題に迫ろうとするものである。本年度は第一に、SWAP-70との候補結合タンパク質として見出していたunconventional myosinの一種、myosinICについてSWAP-70との関係に着目して解析を行った。その結果、myosinICとSWAP-70の生化学的な結合が示唆された他、SWAP-70の発現抑制により生じるアクチンおよび膜構造の異常が、myosinICにおいても同様に観察されることが明らかとなった。そこでSWAP-70とmyosinICは協調してアクチンおよび膜構造形成に関与している可能性が考えられる。第二に、SWAP-70と高い相同性を有するDEF6についても機能解析を進めた。その結果、DEF6がRap1の活性化を通じて細胞形態変化を引き起こす可能性が示唆された。次年度以降はSWAP-70とmyosinICの相互作用の意義を明確にするとともに、DEF6に関して得られた知見を生かし細胞膜一アクチン制御においてSWAP-70と協調してはたらく分子のさらなる取得をめざす予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Rac1結合タンパク質DEF6の機能解析2008

    • 著者名/発表者名
      加勢優子、高原有未、岡努、福井泰久、伊原さよ子
    • 学会等名
      日本分子生物学会、日本生化学会合同大会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2008-12-09
  • [学会発表] Rap1 activation is required for DEF6-mediated cell shape change2008

    • 著者名/発表者名
      Yuko Kase, Tsutomu Oka, Yasuhisa Fukui, Sayoko Ihara
    • 学会等名
      日本細胞生物学会大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2008-06-30

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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