細胞膜.アクチンの統合的制御に関わる分子機構

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20580096
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 応用生物化学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 伊原 さよ子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (80292788)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 細胞応答

研究概要

細胞は生命活動における様々な局面でその形態を変化させる。この変化は細胞膜と骨格の統合的制御によってもたらされるが、その分子機構は必ずしも明らかではない。本研究では細胞膜、アクチンの両者に刺激依存的に結合する分子SWAP-70の機能解析を通じてその制御機構を明らかにすることを目的とした。SWAP-70の結合候補分子を見出し、その解析を行った結果、SWAP-70が細胞膜とアクチンの仲介分子としてはたらくインテグリンβ1と結合し、その活性を調節している可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] A mutant of SWAP-70. A phosphatidylinositoltrisphosphate binding protein, transforms mouse embryo fibroblasts, which is inhibited by sanguinarine (2010)
  • 著者名/発表者名: Y. Fukui, S. Ihara
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 5 ページ: 14180
• [雑誌論文] Protein phosphatase type 1-interacting protein Ysw1 is involved in proper septin organization and prospore membrane formation during sporulation (2009)
  • 著者名/発表者名: M. Ishihara, Y. Suda, I. Inoue, T. Tanaka, T. Takahashi, X. D. Gao, Y. Fukui, S. Ihara, A. M. Neiman, H. Tachikawa
  • 雑誌名: Eukaryot Cell 巻: 8 ページ: 1027-1037
• [学会発表] Rac1結合タンパク質DEF6の機能解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 加勢優子、高原有未、岡努、福井泰久、伊原さよ子
  • 学会等名: 日本分子生物学会、日本生化学会合同大会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド
  • 年月日: 2008-12-09
• [学会発表] Rap1 activation is required for DEF6-mediated cell shape change (2008)
  • 著者名/発表者名: Yuko Kase, Tsutomu Oka, Yasuhisa Fukui, Sayoko Ihara
  • 学会等名: 日本細胞生物学会大会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2008-06-30