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2010 年度 実績報告書

微粉砕食物繊維による新規な抗アレルギー作用機構の解明と応用

研究課題

研究課題/領域番号 20580134
研究機関広島大学

研究代表者

河本 正次  広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 准教授 (90294537)

キーワード微粉砕食物繊維 / グルコマンナン / アトピー性皮膚炎 / 機能性食品
研究概要

研究代表者は微粉砕コンニャクグルコマンナン(PKGM)の摂食がアトピー性皮膚炎モデルマウス(NC/Ngaマウス)、およびアレルギー性鼻炎モデルマウスに対して著明な予防効果を示すことを実証するとともに、その多彩な抗炎症作用ならびに免疫抑制作用の詳細を明らかにしてきた。本年度はPKGMを基調としたアレルギー予防食品設計への展開を図るに当たり、その粒子経が抗アレルギー作用に及ぼす影響を調査した。研究代表者が従来の試験にて用いてきたPKGMパウダー(平均粒子経77μm)に加えて、更に粒径の微細な2系統のPKGMパウダー(平均粒子経30μmおよび17μm)を新たに試作し、各標品の摂食がNC/Ngaマウスのアトピー性皮膚炎病態進行と高IgE産生に及ぼす影響を比較評価した。その結果、2種類の新規試作品のいずれも従来標品と同程度の皮膚炎病態と掻痒行動に対する予防効果、ならびに高IgE血症に対する抑制効果を示すことが明らかとなった。これらの結果から、PKGMを含有するアレルギー予防食品を設計する上では研究代表者が当初より報告してきた粒子経(75-100μm)がその機能性発揮に充分であること、また、PKGMの更なる微細化は必要でないことが判明した。続いて研究代表者はPKGMを含有する機能性食品の試作を試みた。食品形態としてサプリメントを標榜した錠剤の作製を検討したところ、ゼラチン(崩壊剤)およびマルチトール(賦形剤)を用いてPKGM含有率75%の錠剤を作製することに成功した。更に本試作品の安全性をマウスに対する急性経口毒性試験により確認した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Sake lees fermented with lactic acid bacteria prevents allergic rhinitis-like symptoms and IgE-mediated basophil degranulation.2011

    • 著者名/発表者名
      Seiji Kawamoto
    • 雑誌名

      Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry

      巻: 75 ページ: 140-144

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Molecular cloning and immunochemical characterization of a new Japanese cedar pollen allergen homologous to plant subtilisin-like serine protease.2010

    • 著者名/発表者名
      Ahmed Ragaa Nour Ibrahim
    • 雑誌名

      World Allergy Organization Journal

      巻: 3 ページ: 262-265

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Immunological aspects and therapeutic significance of an auto-Ab against histone H1 in a rat model of Con A-induced hepatitis.2010

    • 著者名/発表者名
      Toshiaki Nakano
    • 雑誌名

      Immunology

      巻: 129 ページ: 547-555

    • 査読あり
  • [学会発表] Recombinant allergens for immunotherapy2010

    • 著者名/発表者名
      Seiji Kawamoto
    • 学会等名
      BIT's 1st Annual World Congress of Immunodiseases and Therapy
    • 発表場所
      Beijing, China
    • 年月日
      2010-05-15

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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