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2008 年度 実績報告書

ラカンカ甘味成分の糖尿病改善効果・動脈硬化症予防機能に関する分子メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20580140
研究機関大阪府立大学

研究代表者

乾 博  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (20193568)

キーワードラカンカ / 非糖質系甘味料 / モグロシド / インスリン / 膵臓β細胞 / 糖尿病 / 抗酸化作用 / 動脈硬化症
研究概要

ラカンカ(Siraitia grosvenori)は、中国桂林周辺で栽培されるウリ科植物であり、その果実には強い甘味を呈するモグロシド類が含まれており、低カロリー甘味料として利用されている。2型糖尿病モデルであるGoto-Kakizakiラットにラカンカ甘味配糖体(モグロシド類)混合物を与えたところ、インスリン分泌改善作用が観察された。本研究では、モグロシド類のインスリン分泌改善作用の詳細について、ラット膵臓由来β細胞株であるINS-1細胞を用いて検討した。
培地中にラカンカ甘味配糖体混合物を添加しINS-1細胞が分泌するインスリン量をELISAにて測定したところ、添加濃度に依存して分泌が促進され、10μg/ml添加すると分泌量は3倍以上に増加した。ラカンカ甘味配糖体に含まれる各種モグロシド類を単離しインスリン分泌促進作用について調べたところ、アグリコンであるモグロールおよびグルコースを1分子結合した配糖体(モグロシドIE)に強い活性が見られた。しかし、主成分であり強い甘味を有するモグロシドV(グルコースを5分子結合した配糖体)には活性が見られなかった。ラカンカ甘味配糖体混合物中に含まれるモグロールやモグロシドIEは微量であることから、ラカンカ中にはモグロシド類以外にもインスリン分泌促進作用を有する化合物が存在するものと考えられる。次に、Ca<2+>を含まない培地を用いてモグロールのインスリン分泌促進作用を調べたが、分泌促進が観察されなかったことから、モグロールによるインスリン分泌の活性化にはCa<2+>チャンネルの関与が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 羅漢果甘味配糖体の抗糖尿病作用2008

    • 著者名/発表者名
      竹内基世, 乾博, 他
    • 学会等名
      日本栄養・食糧学会近畿支部大会
    • 発表場所
      奈良女子大学
    • 年月日
      2008-10-25

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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