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2008 年度 実績報告書

レンチオニンの血小板凝集抑制作用機序とそのシクロデキストリン包接物の生理活性

研究課題

研究課題/領域番号 20580145
研究機関日本大学

研究代表者

熊谷 日登美  日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (20225220)

キーワードレンチオニン / シイタケフレーバー / 血小板凝集抑制 / タンパク質リン酸化 / Talin / Tubulin / アラキドン酸惹起 / 抗リン酸化チロシン抗体
研究概要

これまでの研究において、シイタケフレーバーの鍵化合物であるレンチオニンが血小板凝集抑制作用を有することを明らかにし、その作用機序の検討を行ってきた。本年度は、血小板凝集に伴う血小板タンパク質のリン酸化に対するレンチオニンの影響について検討を行った。
洗浄血小板に、レンチオニン存在下および非存在下でアラキドン酸を添加することにより血小板凝集を惹起し、抗リン酸化チロシン抗体によるウェスタンブロッティングにより血小板タンパク質のリン酸化の程度を観察した。血小板中にはもともとリン酸化しているタンパク質が多く存在したが、55kDa付近のタンパク質はアラキドン酸添加後、時間経過とともにリン酸化の程度が強まった。しかし、レンチオニンを添加した血小板では55kDa付近のタンパク質リン酸化が抑制された。そこで、55kDa付近に存在する2つのタンパク質についてN末端側アミノ酸シークエンシングを行ったところ、1つはTubulin b_1と95%の相同性を示し、もう1つはTalinと93%の相同性を示した。このため、これらのタンパク質の抗体を固定し、抗リン酸化チロシン抗体用いたELISAにより、リン酸化の程度を定量した。その結果、Tubulinb、およびTalin共に、アラキドン酸での血小板凝集惹起によりリン酸化の程度が低くなったが、レンチオニンの添加により、この低下が抑制された。今後は、アラキドン酸惹起によりリン酸化が促進されるタンパク質を同定し、これに対するレンチオニンの影響について検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Inhibition of Platelet Aggregation by Orally-Administered Lenthionine, a Key Flavor Compound in Shiitake Mushrooms (Lentinula edodes)2008

    • 著者名/発表者名
      Shimada, S., Kumagai, H., Akao, M., Sakurai, H.
    • 雑誌名

      J. Clin. Biochem. Nutr. 43

      ページ: 505-507

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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