• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

メタボリックシンドローム予防の標的鍵分子、AMPキナーゼを制御する食品因子の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20580146
研究機関中部大学

研究代表者

津田 孝範  中部大学, 応用生物学部, 准教授 (90281568)

キーワード食品因子 / 糖尿病 / メタボリックシンドローム / 肥満
研究概要

国民健康・栄養調査や糖尿病実態調査からも明らかなように、わが国の肥満とこれに伴うメタボリックシンドロームの増加は深刻である。国民医療費の膨張を食い止め、活力ある高齢化社会を実現するためには、予防の視点からの食品による制御が不可欠である。本研究では肥満や2型糖尿病に関わる鍵分子であるAMPキナーゼ(AMPK)の活性化作用に関わる食品因子の検討と作用機構解明を行い、AMPKを介したメタボリックシンドローム予防を実現するための科学的基盤の確立を目的とする。
マウス筋管細胞をモデルとして種々の食品因子によるAMPKの活性化を検討した。その結果、数種の食品因子については、AMPKの活性化作用を有することを明らかにした。また肝細胞でも同様に検討したところ、必ずしも両方の細胞で活性化作用を示すのではなく、細胞ひいては臓器特異性があることが推測された。
AMPKの活性化作用を有する食品因子について、その活性化メカニズムについて検討を試みた。その結果、細胞内のエネルギーバランスの指標として考えられるAMPやATPの細胞内濃度と活性化作用との相関が認められないことから、AMPKの活性化作用は別の因子が関与していると考えられた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 2型糖尿病の予防を目指して-食品機能研究からのアプローチ-2008

    • 著者名/発表者名
      津田孝範
    • 雑誌名

      フードリサーチ 2008(10)

      ページ: 12-17

  • [雑誌論文] 6-Shogaol and 6-gingerol, the pungent of ginger, inhibit TNF-α mediated downregulation of adiponectin expression via different mechanisms in3T3-L1 adipocytes.2008

    • 著者名/発表者名
      Isa, Y., et al.
    • 雑誌名

      Biochem. Biophys. Res. Commun. 373

      ページ: 429-434

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 広がりつつあるサプリメントを理解する-腎不全患者に活用するために 各論(2) アントシアニン(Anthocyanin)2008

    • 著者名/発表者名
      津田孝範
    • 雑誌名

      臨床透析 24

      ページ: 1740-1741

  • [学会発表] ビルベリー抽出物の2型糖尿病抑制機能とその作用機構2009

    • 著者名/発表者名
      滝川 雅仁, 他
    • 学会等名
      日本農芸化学会2009年度大会
    • 発表場所
      マリンメッセ福岡(福岡市)
    • 年月日
      2009-03-28
  • [学会発表] Prevention of obesity and type2 diabetes associated with me tabolic syndrome using some plant-based food factors.2008

    • 著者名/発表者名
      Takanori Tsuda
    • 学会等名
      Tropical fruits in human nutrition and health conference
    • 発表場所
      Australia
    • 年月日
      2008-11-11
  • [学会発表] アントシアニン含有食品素材の2型糖尿病抑制機能2008

    • 著者名/発表者名
      滝川 雅仁, 他
    • 学会等名
      日本食品科学工学会第55回大会
    • 発表場所
      京都大学(京都市)
    • 年月日
      2008-09-06
  • [図書] Anthocyanins as Food Factor : Recent progress in studies on bioavailabilityand health.2008

    • 著者名/発表者名
      Takanori Tsuda
    • 総ページ数
      151
    • 出版者
      Research Signpost.

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi