研究課題/領域番号 |
20580176
|
研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
山下 晃功 島根大学, 教育学部, 教授 (40032594)
|
研究分担者 |
長澤 郁夫 島根大学, 教育学部, 准教授 (70457183)
永冨 一之 宮崎大学, 教育文化学部, 准教授 (00228040)
西野 吉彦 鹿児島大学, 農学部, 教授 (50218179)
大谷 忠 茨城大学, 教育学部, 准教授 (80314615)
中井 毅尚 島根大学, 総合理工学部, 准教授 (90314616)
|
キーワード | 幼児教育 / 木製ロボット / 木工 / 木によるものづくり / 木育 / 森林環境教育 / リサイクル / 校庭樹木 |
研究概要 |
幼児教育における木工ものづくり活動に関して、具体的な教材として「ロボ木一」というスギ材でできた木製ロボットを試作した。このロボ木一は頭部、両腕腰、両脚がダボにより回転運動が可能となっており、動く木製ロボットである。松江、出雲市内の4カ所の幼稚園で組み立て(ものづくり活動)と装飾・造形活動を取り込んで親子活動の教育活動実践を試みた。この木製ロボット製作により、持続再生可能なバイオマス木材資源学習、樹木を通した森林環境教育、さらには木によるものづくり活動の有機的な関連性を持った、幼児教育における有効な学習システムであることが検証できた。 川上である森林環境教育と川下である木によるものづくり学習を体系的に融合した木育学習事例として、学校教育での校庭樹木観察学習と同樹種での生活用具製作である「箸・箸置き」製作学習プログラムを開発した。また、大学演習林を活用した川上・川下をつないだ木育実習プログラムも開発した。この学習プログラムは樹木形状測定、伐採、製材、製材品の天然乾燥の桟積み作業学習を含んだ内容である。さらには乾燥製材品を丸のこ盤による木取り加工、手押しかんな盤や自動一面かんな盤による部品加工、さらには組み立て加工を行って実用木製家具製作実習システムを確立することができた。 さらに、木育リサイクル学習を実行するための施設として、全国にあるリサイクル啓発施設のハード・ソフトの全国調査を行いその実態を明らかにすることができた。
|