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2008 年度 実績報告書

構造用スギLVLの被削性-丸鋸加工におけるチップソーの摩耗特性-

研究課題

研究課題/領域番号 20580177
研究機関広島大学

研究代表者

番匠谷 薫  広島大学, 教育学研究科, 教授 (50101449)

キーワードスギLVL / スギ / 丸鋸加工 / チップソー / 摩耗特性 / 木質材料
研究概要

スギはわが国固有の樹種であり,建築材や生活用具などに利用され,わが国独特の「木の文化」を支えてきた代表的な木材である。スギの利用はこれまで製材用がほとんどを占めているが,近年では,構造用合板や中大断面集成材,造作用LVLや構造用LVLなどの新たな利用も試みられている。
本研究は今後利用発展がおおいに期待されている上記構造用スギLVLに着目し,その被削性を明らかにする目的から,とくに丸鋸加工におけるチップソーの刃先摩耗特性を明らかにするものである。平成20年度の研究では構造用スギLVLの丸鋸加工におけるチップソーの刃先摩耗をスギならびに各種木質材料(ラワン合板(Type1,Type2),針葉樹合板,パーティクルボード,MDF,OSB)の切削の場合と比較した。実験結果から,チップソー(刃先角60゜,逃げ角15゜,横すくい角15゜)の刃先摩耗経過と切削消費電力の変化は,いずれの被削材の場合も切削材長の増加に伴いほぼ直線的に増加し,また刃先摩耗の進行はパーティクルボード>MDF>ワラン合板(Type1)>OSB>ラワン合板(Type2)>スギLVL>針葉樹合板>スギの順であった。このように,スギLVLの丸鋸加工ではチップソーの耐摩耗性はスギと針葉樹合板に比べると劣るものの,針葉樹合板以外の木質材料に比べると刃先摩耗の進行が極めて遅いことがわかった。
以上のようなスギLVL,スギと種々の木質材料の丸鋸加工におけるチップソーの刃先摩耗比較は既往の研究ではこれまで全く見られず,本研究によって刃先摩耗から見た構造用スギLVLの他材料と比較した被削性を明らかにすることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Burr Formation in Circular Cross Sawing of Western Hemlock2008

    • 著者名/発表者名
      H. YASUI, M. NAGAMATSU, K. BANSHOYA
    • 雑誌名

      IAWPS 2008 Proceedings of International Symposium on Wood Science and Technology 巻なし

      ページ: 69-70

    • 査読あり
  • [学会発表] 低圧メラミン樹脂化粧板の丸鋸加工におけるバリの生成-チップソーの高さと刃角の影響-2009

    • 著者名/発表者名
      番匠谷薫
    • 学会等名
      日本木材学会
    • 発表場所
      松本大学
    • 年月日
      2009-03-15

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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