研究概要 |
本邦沿岸の北海道羅臼町,高知県室戸市,静岡県焼津市,三重県尾鷲市,および沖縄県久米島の5つの深層水施設から得られた付着珪藻試料を光学および電子顕微鏡を用いて分類学的および生態学的に観察を行い,特定分類群に対しては室内単種培養による種(株)の保存と分子系統解析による帰属の検討も合わせて行った。その結果,深層水由来と考えられるササノハケイソウ属Nitzschiaとオカメケイソウ属Rhaphoneisに帰属する珪藻の形態学的,分類学的,および生態的資料を得た。さらに,これらを含めた出現分類群の分析により,付着珪藻の深層水に対する生物指標的アプローチと施設汚損生物対策に対する基礎的資料を得た。
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