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2009 年度 実績報告書

内視鏡を用いた小型鯨類における胃内消化速度の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20580212
研究機関東海大学

研究代表者

大泉 宏  東海大学, 海洋学部, 准教授 (30366009)

キーワード小型歯鯨類 / 食性 / 胃内容物分析 / 消化速度 / 内視鏡
研究概要

胃内容分析は小型歯鯨類の食性研究に多く用いられているが、この方法では単位時間当たりの餌消費量を推定することは困難である。しかし、餌生物の消化時間と消化段階が明らかになれば単位時間当たりの餌消費量の推定が可能となるだろう。今年度の計画では、昨年実験の例数が十分確保できなかったマサバー尾の消化速度の測定と、トビウオとサバのヒレを用いて人工消化液によるコントロール下試験管内での消化段階の進行を調べた。実験にはHCl、ペプシン、Na_2CO_3(緩衝材)から成る人工消化液を36~38℃に温め、pHは1.5~2.0の間に保った。ヒレの重量を一定時間毎に量ったところ、両種ともヒレの重量は時間経過とともに減少したが、ヒレ残存率(ヒレ重量/元の重量×100)を比較すると、マサバの方が20%以上小さく、消化されやすいことが分かった。消化進行状態を表す目安の第一段階であるヒレの消化に関して、マサバの方が速く消化されることを裏付けることができたと考えられる。マサバ一尾の消化実験に関しては、計8回の実験を行ってデータの拡充を図ったが、得られた結果に偏りがあった。特に60分から90分経過後の結果に偏りがあることが、十分な信頼性のあるロジスティック回帰を行う上で障害となった。来年度さらに補足の実験を少数回行う必要がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Digestion process of prey in the forestomach of Indo-Pacific bottlenose dolphin (Tursiops aduncus)2009

    • 著者名/発表者名
      Makiko Koidem, 他7名
    • 学会等名
      18th Biennial Conference on the Biology of Marine Mammals
    • 発表場所
      カナダ国ケベック市
    • 年月日
      2009-10-13

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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