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2009 年度 実績報告書

日本農政論の歴史的個性に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20580233
研究機関東京外国語大学

研究代表者

野本 京子 (沼田 京子)  東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (90208281)

研究分担者 野田 公夫  京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (30156202)
坂根 嘉弘  広島大学, 社会(科)学研究科(研究院), 教授 (00183046)
足立 泰紀  近畿医療福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (30269922)
牛島 史彦  九州女子大学, 人間科学部, 教授 (10258345)
キーワード農業経済学 / 農業史 / 農政論 / 産業社会と小農 / 小農の主体性
研究概要

平成21年度に実施した研究成果は以下の通りである。
(1) 研究代表者の野本京子は昨年度に引き続き、1920年代という時代の転換期に登場した諸運動のリーダーおよび村落レベルでの担い手に焦点をあて、彼らの考える農業・農村・農民観を分析する予定である。農民運動・産業組合運動・農村文化運動を視野にいれ、複数の運動に関わった人々の農政論と実際の運動の目指したものを検証した。
(2) 研究分担者の野田公夫は、アジアへの視座を意識しつつ、小農と農業・小農の主体性という観点から、当時の農政論の再検討を行うための資料収集と分析を継続する。さらに最近の農政改革論を視野に入れつつ、「土地所有」のもつ意味・意義を歴史的に考察した。
(3) 研究分担者の坂根嘉弘は、明治後期における農業をめぐる問題状況を検討したうえで、日本の農政学が描く産業社会の構図とその対立構造を明らかにする作業を行った。経済的観点から、村落のもつ機能の意義について検証した。
(4) 研究分担者の足立泰紀は、「社会科学としての農業経済学」を代表する東畑精一の学問の生成過程に着目している。また、柳田國男の農業政策批判は東畑に先行する系譜にあるという観点から、両者の議論について緻密な検証を行った。
(5) 研究分担者の牛島史彦は、明治30年代の社会政策学会や農業政策との関わりのなかで柳田國男の農政論が形成されていったことを、「生活領域の持続的活性化」という視点から検討し、執筆を進めた。
平成21年12月には京都で研究報告会兼打合わせを行い、各自の研究の進展状況について確認した。交錯する論点から見えて来るものを整理し、共同研究の成果の刊行を目指して執筆準備に入る体制を整えた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 近代日本における農会財政と農民組織化の特徴2009

    • 著者名/発表者名
      坂根嘉弘
    • 雑誌名

      日本とアジアの農業集落(大鎌邦雄編著)

      ページ: 33-70

  • [学会発表] 「農本主義の戦前・戦後」セッション2009

    • 著者名/発表者名
      野本京子
    • 学会等名
      農業経済学会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2009-03-28
  • [図書] 『秦荘の歴史』第4巻2009

    • 著者名/発表者名
      野田公夫(共著)
    • 総ページ数
      500
    • 出版者
      秦荘町史編さん委員会

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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