[研究の目的]農業環境政策(土地、水資源、環境への影響)の理論的整理とともに、具体的流域を対象に数理計画法による実証的モデルを構築し、政策評価のシミュレーション分析をめざす。 [実施計画]亀山は、モデル地域を設定してファーミングシステムと土地利用の現状を調査する。 [1]具体的内容:(1)土地利用システムを調査する候補として、チェンマイ市北西部のRoyal Projectの実施地区PangDaからさらに上流に位置するチェンマイ県のSamoeng、またMae Chaem、(2)Chiangmai、Phayao、Lampang県におけるチェンマイ大学農学部の調査に基づき予備的聞き取りを実施した。(3)農業環境政策のEUとUSAとの相違点を検討した。 [2]意義・重要性 (1)は、上流の森林資源の保全的管理を下流の都市部が支えるという取り組みとして重要であり、(2)は灌概条件の違いが作物作付けの自由度が異なり、農民のリスク回避行動として作物作付け選択行動、輪作体系の相違点をAHPでまとめたものである。(3)は文献の検索によるもので、引き続き詳細に検討する。
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