研究概要 |
本年度に得られた主な研究成果は以下の通りである。 1、顧客インターフェイスにおける「非店舗」型の位置づけ,特徴・性格を整理した。 2、研究対象である「非店舗」型の顧客インターフェイスに対する消費者評価を明らかにした。具体的には,近年売上が急速に拡大している農産物・食品のWeb販売を対象とした調査を行った。得られた主な結果は以下の通りである。 (1) 近年,"こだわり商品"をWeb経由で購入する消費者が多いことから,消費者のWebによる"こだわり商品"の購入実態についてアンケート調査により明らかにした。 (2) 農産物・食品を販売する代表的なWebを対象として,アイカメラ等を用いて消費者行動及び感性評価の面か調査を行った。その主な結果として,消費者のWeb画面上の注視率は「写真情報」が高いこと,また,消費者によるWeb評価基準としては、「写真」「配色」のウエイトが高い,などが明らかになった。 3、さらに補足調査として,以下の2点を行った(なお,これら2つの補足調査については,いずれも最終年度の「取りまとめ」の際に活用する予定である。) (1) Web販売の一形態であり,近年注目を浴びている「ネットスーパー」について,運営タイプの分類とオペレーションの特徴,さらには利用者属性やその特徴,について整理した。 (2) 平成20年度に引き続き,「非店舗」型の顧客インターフェイスとの比較として,飲食店のメニューボードを対象とした調査を行い,店舗オペレーションと消費者行動の双方から望ましい「原産地情報」提供の在り方について,実証的に明らかにした。
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