研究課題/領域番号 |
20580246
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
大西 敏夫 和歌山大学, 経済学部, 教授 (90233212)
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研究分担者 |
藤田 武弘 和歌山大学, 観光学部, 教授 (70244663)
内藤 重之 琉球大学, 農学部, 准教授 (30333397)
細野 賢治 広島大学, 生物圏科学研究科, 准教授 (90271428)
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キーワード | ウメ主産地 / 和歌山県 / ウメ産業 / 園地の管理・流動化 / 園地の利用集積 / 地産地消と園地利用 / 農協共販 |
研究概要 |
ウメは農家間および園地条件の違いによって単収や品質に著しい格差があることから、競争力のある産地展開をはかるには、安定的な生産技術体系による高能率・高収益なウメ経営方式の確立とともに、園地基盤の整備や流動化など園地利用の再編が必要とされている。 本研究は、ウメの生産・加工・流通・消費の動向を踏まえながら、和歌山県ウメ主産地における園地利用の実態を分析・検討するとともに、園地流動化のための手法、その推進体制の整備など現地関係機関・関係者等の協力を得ながら実証的・具体的に解明することが主要な目的である。 2年目となる平成21年度においては、前年度の研究結果を踏まえ、引き続き研究が円滑に遂行できるように、適宜研究会・検討会を現地等で開催するとともに、関係機関・関係者等との間で研究への協力体制を得ながら生産販売委員会(紀南農協の支所・農家組織)の実態把握・分析を行った。また、実態調査地域として3地域(支所)を選定のうえ、ウメ農家のヒアリング調査(12戸:経営概況と就農状況、園地利用の実態と意向、園地情報の管理・利用や利用調整のあり方など)およびアンケート調査等を実施し、その結果を分析・検討するとともに、関係者の参加のもとで現地報告検討会を行った。さらに、農業委員会における園地の売買・貸借にかかる情報管理の実態を把握するとともに、園地流動化に向けた取り組み課題について意見交換を行うとともに、参考となる園地管理・園地流動化等の先進事例として、愛媛県や和歌山県におけるミカン主産地の事例調査を実施した。
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