研究概要 |
21年度の研究では,前年度と異なる発電所から排出される非JISフライアッシュを用いて,(1)高強度コンクリートにおける空気量と耐凍害性および強度特性に関する研究、(2)再生骨材Mとフライアッシュを同時に用いたコンクリートに関する研究,を行った。さらに実証研究としてプレキャスト製品(以下PCa製品)の試作を行い,山形県の国道に製品を敷設した。研究の結果以下のことが明らかとなった。 (1) プレフォーム型AE剤(PAE)を使用した高強度コンクリートの空気量は2%前後でも、耐凍害性能は高く,郷土低下も見られなかった。このことからPAEは,高強度コンクリートの強度低下を抑え,かつ耐久性を高められる可能性があることがわかった。 (2) 再生骨材Mを粗骨材として全量用いたコンクリート製品では,アルカリシリカ反応の対策が必要である。その対策として非JISフライアッシュをセメントの15%混合したコンクリートは,PAEを用いることで,フレッシュ性情も良好で強度、耐久性の観点からも問題はなかった。 (3) 現場敷設後,10か月を経過(一冬経過)したコンクリートには,乾燥収縮によるひび割れや、凍害によるスケーリングなどは認められず,良好な状況であった
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