研究概要 |
平成22年度は,平成20~21年度の研究をほぼ継続しながら,応用研究としてプレキャスト製品の試作と現場施工を行なった。主な研究項目を以下に示す。 1.フライアッシュを細骨材代替として多量に用いたコンクリート製品の製造と施工に関する実験 配合設計では,製品工場で利用されている配合を基準とし,空気量およびフライアッシュの添加量を違えたコンクリートを作製し,通常のAEコンクリートとPAEコンクリートの強度および耐久性等を比較検討した。なおフライアッシュは非JIS灰を用いた。 2.再生骨材闇およびFAを用いたコンクリート製品の製造と施工に関する実験 フライアッシュの利用が容易になれば,アルカリシリカ反応性骨材(ASR)の対策にもなる。今後大量に発生するコンクリートガラは,出所の異なる多種多様なコンクリートガラから生成されるため,再生骨材のASR判定を行うことはきわめて難しく,その対策としては,反応性骨材が含まれると想定し,混合セメントを利用することが不可欠となる。本年度は,非JISフライアッシュと再生骨材Mを組み合わせたコンクリートに関する試験を行った。 3.プレキャスト製品の試作 前項の1および2のコンクリートの結果を踏まえて,工場の実機を用いてプレキャスト製品を作製した。さらに、工事現場に敷設した。
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